みなさま、こんにちは。風水ハウスクリーニング師の岡村です。
さて、表題のとおり、様々な本やサイトで風水の色の効用についてたくさん書かれていると思うのですが、実際のところどうなんでしょうか。今日はこの問題についてまとめてみたいと思います。
まずこの事実から入りますが、重要な行事のとき、安倍首相のネクタイの色は風水暦とリンクしており、権力者の活用を観ていますと、やはり風水で色は意味を持つことは間違いないように思います。
伊勢志摩サミットより

年頭所感~首相官邸HPより

風水の基本思想である五行や干支の巡り合わせで今年のラッキーカラーを調べてみたら権力者層の人間がそうしたことをしていた、というのは安倍首相に限った事ではなく、テレビなどで観察すると面白いです。権力者だけに隠されてきた知識=風水ですから、これは最も説得力があるものと思っています。
■方角別の色、運気ってあるの?
人間は生年月日によって「乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤」けん・だ・り・しん・そん・かん・ごん・こん、という8種類の本命卦(ほんめいか)といわれるものに大別されます。
乾…白
兌…赤(銅色)・白
離…紫・赤
震…青
巽…青
坎…黒
艮…白・黄色
坤…黒・黄色
このようになっていましてね。これは季節や時間、方位にも連動しています。たとえば「離」であれば真夏、正午、南を表し、真っ赤っかに燃えたぎっているわけですね。
下の図(風水の基本、陰陽をあらわす太極図)ですと、真上の位置が「離」です。一番陽の光が当たっているから白い部分、だから真夏、正午、南を表す、真っ赤っか、ということです。

それが真逆の「坎」ですと真冬、午前0時の真夜中、北を表し、暗黒の真っ黒けなわけです。
たとえば1970年(昭和45)2月5日、14:46以降に生まれた、この年生まれの男性は「震」となり、青の象意を司っていることとなります。だから青が良いか…というと、そうでもないんですね。
震は真東を表し、人物としては長男を表します。でも、皇居の東に皇太子がお住まいの東宮御所はないんですね。西方にあります。
安倍晋三首相は1954年(昭和29年)9月21日生まれで、本命卦は「坎」となり、黒という象意の持ち主ですが、年頭所感では黄色いストライプ、伊勢志摩サミットでは茶色いネクタイを着用し、
これはどちらも2016年のラッキーカラーでした。
象意とは、つまりは隠された性質です。重要なのは、こうしたものがそのまま吉凶には関係しないということなんですね。
■実際のラッキーカラーの出し方
今年のラッキーカラーということであれば、五行、干支の巡り合わせで割り出します。
2016年なら、丙申(ひのえさる)年。
丙は木火土金水という五行の火を表し、申は金を表します。

外側、黄緑色の生み出す関係ではなく、内側の灰色、矢印の先の相手をやっつけている関係なので、間に土の要素を入れると良いですよ、というのがその発想です。
中国では土=黄砂なので、土すなわち黄色になると。
鋭い方は気づかれたと思うのですが、黄色というのはひとつの解答例に過ぎません。ここが風水の面白いところで、考え方の仕組みから導き出される答えは自由なんですね。
火が金を剋(攻撃)しているので、間に土の要素を入れることには変わりありません。しかし、色でいえば黄色の他にも茶色、アイボリー色も良い。このような発想をすることが出来ます。
★室内の色選びと人間のラッキーカラーは違うんです。
室内インテリアであれば、※九星基本盤(以下に説明あり)と、玄関の向きから出される九星を重ね、五行(木、火、土、金、水)の相性でラッキーカラーを出します。この考え方は「五行」を扱うという点ではネクタイ選びと全く同じものです。
九星とは…
宇宙を天・地・人の3つに分けたとき、
天界の気を分類したものが「十干」
甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸
こう・おつ・へい・てい・ぼ・き・こう・しん・じん・き
地界の気を分類したものが「十二支」
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥
ね・うし・とら・う・たつ・み・うま・ひつじ・さる・とり・いぬ・い
天、地、と来て人、人界の気を分類したものが「九星」ということなんですね。
九星は紫白九星とも呼ばれ、一から九までの数字と色の組み合わせで出来ています。
一白 いっぱく
二黒 じこく
三碧 さんぺき
四緑 しろく
五黄 ごおう
六白 ろっぱく
七赤 しちせき
八白 はっぱく
九紫 きゅうし
九星に五行がついて
一白水星
二黒土星
三碧木星
四緑木星
五黄土星
六白金星
七赤金星
八白土星
九紫火星
九星基本盤
縦、横、斜め、三つの星の数字をどこから足しても十五になるので魔法陣と呼ばれているそうです。
■まとめると…
色選びによる運気は確かにある。しかし、生年月日とは関係がない、ということですね。
風水的には、人間のラッキーカラーは皆同じ、ということです。
たとえば黄色いネクタイを買った…といってそれを結論にしないということですね。そのラッキーカラーは毎年変化するものなのです。
変化しないのは固定された家、玄関の向きから出される部屋のインテリアです。